利子割がなくなる

こんにちは。税理士の武田です。

会計事務所の仕事では毎月必ず決算作業を行うことになりますが、赤字会社の場合、必ず都道県民税の還付が発生します。それは、普通預金の利息にかかる税金の還付ですが、ご存知のように、預金利息の利率はごくごくわずかですから、そこに課税される利子割(利息の5%)はさらに小さな金額になります。多くの場合、1000円未満ではないでしょうか。1円、2円ということもよくあります。このお金が、数カ月後、会社の口座に還付されるわけですが、間違いなく、手数料の方が大きいはずです。当社が主に使っている三菱東京UFJ銀行では、同一銀行への振り込みでも108円の手数料を取られます。他行であれば432円かかります。これだけの手数料を銀行に支払って1円返金するなど、通常の経済社会ではあり得ません。銀行を儲けさせるだけの制度になっていたわけですが、平成28年1月1日以降からやっと、この意味不明な制度が廃止されます。

廃止理由は還付手続きのコストが膨大になるためだそうですが、これまでどれほどの税金がこの還付制度のために使われてきたかを考えると、さすがお役所は違うなと感心すらさせられます。

今回の利子割の廃止は法人に係る利息だけですので、個人の受け取る利息からは今まで通り徴収されることになります。

 

武田会計事務所 の紹介

武田会計事務所 大阪市北区西天満4丁目12-11-303
カテゴリー: 未分類   パーマリンク