大阪の教諭が体罰

今日の新聞に大阪の小学校教師が「指示に従わなかった当時5年の男子児童の体を壁に押し付けるなどの体罰」を加えたとして戒告処分となったという記事がありました。

この手の記事はよくありますが、正直、マスコミによる民意の操作がないかといつも思います。新聞記事では事実だけを述べているような書き方ですが、文面からは「教師が悪い」という意図で書かれていることは明白です。

詳しい事実関係は分かりませんが、「指示に従わない」というのはどのような内容だったのでしょうか。私が通った中学校は非常に荒れた学校で、特に高齢の先生の授業では特定の生徒が終始騒ぎ続け授業にはなりませんでした。同様の状況を作り出しているような生徒であったとするなら、教師はどのような対応をすればよいのでしょうか。

当時の先生は、授業にならない状況の中で、注意をするわけでもなく、独り言のように授業を進めていました。多分、これが一番無難な対応なのでしょう。注意すれば、上げ足をとられ、親に言いつけるなどと生徒に脅されていました。

子供は親を選べないといいますが、先生も子供を選ぶことができません。体罰はよくないのは誰もが認めるところでしょうが、一概に先生を非難する気にもなれません。

報道内容にも関わらず、同様に世論(yahooコメントなど)では先生に同情的な意見の方が多いように思います。

我々のような士業の世界でも、お客様とのいざこざは少なからずあります。よく新米の税理士さんや弁護士さんと話をしていると、クライアントとの契約が解約になるとボスがらこっぴどく怒られるから、どんな理不尽なことでも我慢して解約にならないように気を使っているというような話を聞きます。一方で税理士事務所などのホームページでは解約率0%をうたい文句に事務所のブランディングをしようとしている事務所も存在します。本当に解約がゼロなのであれば、小規模な事務所か、もしくはそこの事務所のスタッフは相当ストレスがたまっているはずです。

当事務所では無茶な要求をしてくる方との契約は行わないというスタンスを取っていますが、無茶な生徒であっても見捨てることのできない、学校の先生は本当に大変な職業だと思います。

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