旧年中はお客様を含め関係者様には大変にお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて昨年は衆議院総選挙もあり日本の政治も新たな出発となりました。大阪においては維新の会の大飛躍となりこれまでの地方政治内での改革に留まらず、国政を巻き込んだ大きな改革を期待したいと思います。
一方で昨年の選挙演説を聞いていて違和感を覚えた方も少なくないのではないかと思います。まるで詐欺師の演説のごとく、「お金を配る」の連呼だったように思います。その財源がどこからなのかという議論よりも耳障りの良いバラマキ演説には辟易した思いになったのは私だけではないと思います。
そもそも一旦納められた税を今度は市民に返還するという仕組みは税に携わる身としては如何なものかと思います。納税は我々税理士や税務署職員、申告するために帳簿や決算書を作成する経理事務員など多くの方の労力とコストをかけてやっと達成できる仕組みです。これを更に多額の資金と労力をかけてバラまくという政治判断にはやりきれないものがあります。回収後ばらまくくらいなら回収の段階で減税するほうがよっぽど効率的だと思うのですが政治家の方々の思考と私の考えはどうやら異なるようです。