消費税の増税はあるのか

今年の10月から消費税は10%に引き上げられる予定です。特に今回は公明党の達ての希望で軽減税率が初めて導入されることとなっています。

軽減税率というのは一部の商品の税率を引き下げる制度で要するに今後は10%の標準税率と8%の軽減税率が二つ存在することになります。

これは事業者にとっては大きな負担となり、導入まで半年を切ったこの時期であればレジの入れ替え、請求ソフトの更新、更には導入の為の勉強会など盛況に行われているはずですが、いまいち盛り上がっている気がしません。

2016年から導入されたマイナンバー制度では直前まで数多くのセミナーが開催され、一部のコンサルタントや社労士さんは大変潤ったと聞いていますが、軽減税率に関しては全く盛り上がっていません。

世の中の雰囲気的にも本当に引き上げが行われるのかと疑心暗鬼といったところかと思います。

そんな中、本日、官房副長官から景気の動向次第では延期するとの発言があったそうです。政府の中枢からこのような発言があればますます、対応に二の足を踏む企業は多くなるでしょう。

現在の景気は悪いとは思いませんが、力強さを感じるほどのものでもありません。この時期に増税というのはちょっと考えにくいのではないかと思っています。

もう一点、増税の緩和措置として各種ポイント還元を用意する予定のようですが、このキポイント還元を正確に理解している方がどれほどいるのでしょうか。軽減税率以上にこちらの方が分かりにくく、社員教育に時間がかかるのではないかと思います。しかも、ポイント還元期間は増税後9か月間の限定となれば、中小企業にとっては、負担以外何もいいことのない制度です。

兎も角、この時期に消費税を引き上げることは反対ですが、仮に引き上げるにしても、もう少し簡素化した制度設計にする必要性を感じます。現在報道されているような制度設計で、半年後に増税が出来るとは到底思えません。

 

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