消費税増税延期に思う

こんにちは。前日、安倍首相が消費税増税を2年半延期すると発表されました。ちまたでは、これほど安定した政権ですら増税できなかったのだから、もう増税は出来ないのではないかと言われています。

個人的には、やはりこの時期に増税には反対です。一部の上場企業や大企業にだけ利益が偏っている状況で、中小企業の財政悪化に直結する消費税の増税など現状ではあり得ません。

しかし、どういうわけか、多くの企業団体や政治団体は増税に賛成のようです。また、マスコミの報道も明らかに消費税増税へと大衆の意識を誘導する記事ばかりを書こうとします。

消費税という制度自体が一部の企業にとっては利益をもたらすことはよく知られていますが、10%増税に当たっては軽減税率の導入が検討されています。一部の品目の税金が優遇されるのですから当然、各種団体が我も我もとロビー活動を始めます。その典型がマスコミです。これほど国民から非難があるにもかかわらず、新聞がなぜか軽減税率の対象とされる見通しです。そのためには何としても増税をしてもらわないと困ります。結果、新聞各社の報道は増税一辺倒になっているわけです。

それにしても、今回の増税騒動は本当にひどいものでした。3月には増税延期が決定したという報道が出ているにも関わらず、財務省はレジの買い替えのために補助金の受け付けを開始し、さらに非常に出来の悪い軽減税のQ&Aまで公表しています。財務省とては早めに外堀を埋めて、いまさら引き返すことが出来ない状況にもっていきたかったのだと推測されます。

幸い延期の報道が先行していたためか、補助金を申請した人はほとんどいなかったようですが。

来月の参議院選挙の結果次第では、この議論は大きく動くことになるでしょう。

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