確定拠出年金(iDeCo イデコ)の運営管理機関が倒産したら

確定拠出年金については当事務所のブログでも何度か取り上げてきました。余裕資金があるのであれば節税対策も兼ねて是非とも加入いただきたい制度です。

この確定拠出年金ですが、税理士事務所が扱う法人の多くが中小企業になりますので、加入する場合は個人型と言われるものになります。これをiDeCoと呼ぶわけですが、加入にあたり運営管理機関を通す必要があります。

多くの金融機関、証券会社が運営管理機関としての業務を行っておりますが、手数料が機関ごとに大きく異なります。もちろん安い方が良いわけですが、手数料の安い運営管理機関の筆頭がスルガ銀行です。

そのスルガ銀行が最近ニュースを賑わしています。シェアハウス「かぼちゃの馬車」への不正融資に始まり、創業家への不適切な資金還流疑惑まで持ち上がっており、金融庁が見捨てるのではという憶測まで出てきています。つまり倒産です。これらの要因を受けて株価はストップ安という事態にまで陥っています。

そうなると、確定拠出年金の運営管理機関にスルガ銀行を指定されている方は気が気でないでしょう。

ただ、ご安心ください。運営管理機関の業務は利用者への情報提供が主たる業務であり、資金の運用を行ってるわけではありません。つまり我々から預かった資金は資金管理会社といわれる委託先で投資にまわっておりスルガ銀行が預かっているわけではありません。

よって、仮にスルガ銀行が経営破綻を起こしたとしても、私たちの年金資金はこれまで通り運用され続けるということになります。但し、運営管理会社は変更することになろうかと思います。

今後、金融庁による検査報告が出されることでしょう。結果を待つことにしましょう。

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