社会人の学び

お笑いタレントロンドンブーツの田村淳さんが慶應義塾大学の通信課程に入学されるそうです。

記事の中で彼は「知識を得ることだけではなくて、問いを深めていくことでもあるんだと思います。学べば自分が変わるし、自分が変われば、新たな問いを立てられる。」と答えています。

私はこれこそが社会人の学びの本質だと思います。

最近、よくこんな問いを個人的に考えています。

なぜ、国民年金を40年間分前払いできないのか。最低限の老後資金を貯めるために例えば年間3000万円の所得控除は作れないのか。

サラリーマンであればいざ知らず、我々が普段付き合っている方々は中小零細企業の経営者ばかりです。良い時もあれば悪い時もあるのが経営です。税法の規定は良い時には税金を払え、悪い時は払わなくてもいいよという仕組みです。10年間経営を行うとして最初の5年間で3000万円利益が出て、次の5年間で3000万円の赤字になった場合、10年間のトータルで見れば利益はゼロですが、利益3000万円には税金がかかっているので、実質マイナスです。

多くの経営者が節税したいというのは、将来の為にお金を貯めておきたいからです。上場会社のサラリーマンや公務員であれば退職時には3000万円程度の退職金がもらえるようですが、経営者にはそんなものはありません。小規模企業共済といった経営者向けの積み立て制度はありますが、金額が知れています。3000万円貯めようと思えば30年間保険料のしはらいが出来る経営を行わなければなりませんが、そんな保証はありません。儲かった時に一気に老後の安心を買えるのであれば、その後の経営はのびのびとしたものになる気がします。

国民年金も然りです。自営業者の中には国民年金すらなかなか支払いが出来ない方も少なくないようです。万年経営不振であれば仕方ありませんが、利益が大幅に出そうな年に一生涯分の国民年金の支払いが出来れば老後の安心を一年で得ることができます。また年金の未納率の高さが話題になりますが、多少なりとも解消されるのではないかと思うのですが、馬鹿げた問いなのでしょうか。

 

 

 

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