軽減税率の導入は低所得者の税負担の回避というもっともらしい公明党の主張に端を発していると言われています。
確かに一見、人が生活するために必要な食料の税率を据え置くことは低所得者へ恩恵を与えることになりそうな気がします。
しかし、これは大きな間違いであることは少し考えれば誰でもわかりそうなことです。
世の中には高級食材と言われるものが多数あります。例えばシャトーブリアン。私はまだ食べたことはありません。
シャトーブリアンというのは牛一頭から500、600グラム程度しか取れない非常に貴重な部位だそうです。よって値段は最低でも100グラム1万円程度はするようです。
一方で我々庶民が普段食べている牛肉は100グラム300円程度です。
どちらも同じ食料品であり軽減税率の対象になります。軽減税率による恩恵はシャトーブリアンの方が大きいことは明らかです。
その他キャビアやフォアグラなども話題になっていますね。これらも高級食材の代名詞ですが同じく軽減税率の対象になります。
どれ一つとして私は食べた記憶がありません。これらを日常的に購入できるのは政治家や一部の富裕層だけです。
彼らが受けた税額軽減による優遇は結果的に社会保障の不足という形で弱者に戻ってきます。
弱者保護という仮面をつけていますが、現実には一部の富裕層優遇策に他なりません。
これが軽減税率の実態です。