yahooカテゴリってご存知でしょうか。今ではほとんど利用されることもなくなりましたが、インターネットの黎明期にはそれなりの価値がありました。今では当たり前のようになっている検索窓でのキーワード検索ですが、1990年代くらいまではホームページの件数も少なく、また検索エンジンも十分な発達がなかったため、yahooカテゴリのような人為的に分類、階層化したサイト集のようなもののほうが欲しい情報を正確に入手することが出来ました。
しかし、その後インターネットの爆発的な普及のもとで、ホームページの急激な増加と検索エンジンの進歩によりyahooカテゴリのようなサイト集はほとんど利用されることはなくなりました。今回のサービス終了のお知らせにも「一定の役割を終えた」と考え、終了の決断に至ったと書かれております。
とは言え、yahooカテゴリのようなディレクトリサービスはここ10年以上ほとんど利用はされてこなかったと思いますが、それでも今までサービスの提供がされ、今現在でも登録を申請する方がいらっしゃるのには訳があります。ちなみに、yahooカテゴリに登録するには50000円の手数料を支払わなければなりません。
それは、yahooカテゴリに登録しておくと、yahooやgoogleの検索順位に有利に働くと言われていたためです。その真偽は分かりませんが、ここ数年の登録目的は正にこの一点に尽きるのではないかと思います。
yahooカテゴリと同様のディレクトリサイトは無料のものも含めてかつて無数に存在しており、私が税理士事務所を開業した7年ほど前は、どれだけ多くのディレクトリサイトに自社サイトを登録しているかで検索順位が決まっていました。当事務所でも暇があれば従業員総出でディレクトリサイトを見つけては登録していたことを懐かしく思います。
その後、このようなサイトへの無差別な登録は検索結果に悪影響を与えるという方針の転換があり、そのため、多くのディレクトリサイトは閉鎖に追い込まれていきました。
かつて当事務所のホームページもいくつかの有料のディレクトリサイト（eまちタウン、ｊエントリーなど）に登録していましたが現在では全てサービスを停止しております。
現在ではほとんど存在しなくなったディレクトリサイトの数少ない1つが、また消えていくことになります。
インターネットの黎明期からyahooカテゴリにお世話になってきたものとして、今回のお知らせは感慨深いものがあります。
ちなみに、現在登録されているサイトについてはデータを残すのか否かはまだ決まっていないようです。
